日産の元会長ゴーン氏逮捕!

日産のゴーン会長が逮捕された結果、同社には株価急落というダメージを与えています。
それだけ影響力が大きく、日産にとって影響のある人物を失うことになったといえます。

下がった株価は一度盛り返しましたが、再び急落に転じているので、改めて問題の大きさを感じさますし、長く尾を引きそうな予感もあります。
影響は株価だけでなく、今後の会長選定と、ルノーや三菱といった関連会社との関係性の変化にも及びます。

ゴーン会長は、日産の筆頭株主のルノーから送られてきた人材で、同社の取締役やCEOも務めていました。
ルノーが選出して送り込んだ人物ですから、本国でも信頼される逸材だったはずですが、今回の逮捕劇でその評価が変わってしまっています。

無罪を信じたり、日産側の陰謀と考える見方もありますが、完全に無実だと証明するのは難しいと思われます。
勿論、裁判の流れによって同氏の評価がある程度回復することも考えられますが、疑惑がそのままの事実だとしたら、落ちた評価を取り戻すのは難しいでしょう。

会長を務めていた日産への影響が一番大きい

ゴーン会長の逮捕は、やはり会長を務めていた日産への影響が一番大きく、今後の動向から目が離せないものとなっています。
例えば、彼の後釜に座るのは誰か、その如何で風向きが大きく変わるとの見方が強いです。

仮にルノー側の人物が後釜になるとしたら、ルノーの支配力がこれまで以上になる可能性に繋がります。
万が一、実際の疑惑がそれほどのものではなく、一部の報道にあるように日産経営陣のクーデターなら、この支配傾向は強くなるものと考えられるでしょう。

フランス政府の後押しを受けて、ルノーが経営統合を強引に押し進める手段を選択した場合は、日産側にとって良くない結果になり得ます。
しかし、日産としてはこれ以上の支配力拡大は好ましくないので、何としてもこれまでと同様の関係に納めたいところです。

後釜の選定に加えて、ルノー側の出方も今後に関わってきますから、ゴーン会長逮捕の影響は大きな引き金を引いたと表現できます。
当然ですが、株価が低迷している状況は投資家の心象を悪くしますし、それによって投資が鈍り今後の経営にも少なからず影響をきたします。

顧客離れが起きないとも限らない

短期間なら影響は小さいでしょうが、長期的には消費者や関連会社に自社の社員にまで、心理的な悪影響を生じさせてしまう懸念があります。
開発や製造現場では特に、今後の見通しが立たない期間が長引くほど、不安が広まって人材流出に繋がる恐れが強まります。

優秀な人材が流出するとしたら、商品開発に影響がでてしまい、新商品の発売が遅れたり完成度が低くなるなど、こういったリスクにも結び付きます。
ゴーン会長逮捕に関する一連の騒動を嫌い、顧客離れが起きないとも限らないので、日産は早い事態の収束を望んでいるはずです。

今のところ、車の販売台数に影響は出ていないようですが、事件のイメージが長引くとしたら少しずつ数字に差が生じ始めます。
ゴーン会長の経営手腕は、後に正しく評価されることになるでしょうが、逮捕によって新しく会長が入れ替わり、同社が経営方針の方向転換に迫られるのは間違いないです。

会長が側近と引き起こしたとされる事件ですが、長期的に問題を表沙汰にしなかった企業体質も問われそうで、しばらくの間は世間から厳しい目が向けられるでしょう。

傷付いた信用は企業イメージに影響しますし、世界的なニュースになっているわけですから、海外での車販売にも響く可能性があります。
いずれにしても、後継者を誰にするのか早く決めてルノーとの関係性を明確にしなければ、長年支援してきた投資家も嫌気が差して離れてしまいます。

既に、損失を被っているので株の保有者は少なくないので、投資家離れが進んで戻ってこなくなる、今後はそういった影響が現れそうです。